フォント(書体)選びって難しいですよね。
何かをデザインする時に、とりあえずこのフォント使ってみようみたいに、なんとなくフォントを選んでませんか?
僕もデザイナーになりたての頃は、フォントなんて何でもいいんじゃない?って思ってました。
ただ、なんとなくだと、最終的になんとなくなデザインしかできません。
これは8年デザイン業界に身を置いてみて、ヒシヒシと実感しています。
フォント一つにまで、魂を宿す。
頭では理解してても、もなかなか難しいんですけどね。
じゃ〜何を基準に使うフォントを決めるの?ってお話しなんですが、いろんなデザインを長年見続けていると、デザインとフォントの傾向がなんとなく掴めてきます。
あのデザインの時は、このフォントか!みたいな。
僕はデザインとフォントには相性があると思っています。
今日は実際に僕がフォント選びで意識していることを、デザインタイプ別にご紹介したいと思います。
デザイナーがよく使うフォントって?
まず、フォントには無料と有料の2種類あります。
デザイナーで無料フォントしか使ってません!って人はほとんどいないと思います。
ちなみに僕はモリサワっていう会社のフォントを主に使っています。
印刷や出版業界で超有名なフォント。
モリサワフォントは日本語から英語、中国語、韓国語など全975書体。
さすがに全部は使いこなせませんが。
有料のライセンス(49,800円/1年)をネットで購入すれば、誰でも使えます。
それでは、デザインタイプ別のフォント(モリサワ)の使い方を紹介していきますね。
デザインタイプ別のフォント使用例
1. グランジ/ハード
スポーツやハードロックのような、エネルギッシュで男性的なデザイン。
とにかく勢いが欲しいって時は、新ゴなどの太い角ばった書体をよく使います。
新ゴは男性的で躍動感のあるデザインに使う機会が多いです。
又、文字を斜めにすることで勢いを表現できます。
2. かわいい・ポップ
かわいい・POP系のデザインは、下記のような丸みのある可愛い書体を使います。
先ほどの男性的でゴツゴツしたデザインとは対照的ですね。
子供向けの可愛いデザインなんかは、とにかく丸みを意識するようにして下さい。
3. エレガント
続いて、エレガントなデザインの場合。
フォントは明朝体のリュウミンをよく使います。
ちなみに明朝体っていうのは、筆ペンで書いたようなヒゲのついた書体のことを言います。
エレガントなデザインの場合、華やかな装飾、女性らしい書体(ヒゲのついた書体)を意識して使うようにしましょう。
4. スタイリッシュ
スタイリッシュなデザインでは、ヒラギノのような細いゴシック体(ヒゲのない書体)を使用するケースが多いです。
無駄な装飾は極力抑え、メインビジュアルと細いゴシック体だけでシンプルに構成しましょう。
5. ナチュラル
続いてナチュラル系。
可愛い系と重複する部分もあるんですけど、とにかく癒し系のフォントやアイテムをたっぷり盛り込みましょう。
フォントは手書き風の優しい書体が合います。
コントラストの強い色や、太いゴシック体のフォントは控えるようにしましょう。
6. 和風
最後に和風デザイン。
僕が好きな書体の一つ、A1明朝を使ってみました。
先ほど紹介したリュウミンより、更に女性らしい気品のある印象を受けます。
和風デザインでは、細い明朝体がしっくりきます。
それにしても、A1明朝って素敵ですね。
おしゃれだし、柔らかいし。
あ〜大好きです。
まとめ
今日は、大まかにどういったデザインでどんなフォントを選ぶ場合が多いのかっていうお話でした。
デザインの傾向の一つとして、頭の片隅にとどめておいて下さいね。
フォント選びに悩んでいる方は、参考までに。
でわ。
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