デザインってよく分かんないですよね。
僕もデザイナーになりたての頃はちっとも分かりませんでした。
でも10年デザイナーをやってきて一つはっきり言える事があります。
それはデザインが分からない人はいないって事。
街中にあふれている看板や広告を見て、分かりづらい、気持ち悪い。
そんな感覚は誰でも経験があるはずです。
だからデザインの良し悪しは誰にでも分かるって事なんです。
ただちょっと練習が必要なだけ。
よく「デザインに正解はない」という言葉を耳にする事があるとは思いますが、実は正解はあります。
では正解と不正解をどうやって見分けるのか。
今日はWEBデザイナーとして現場で求められるデザインの正解、不正解を見分ける方法についてご紹介していきます。
1.デザインの見方
まず不正解なデザイン。
実例を掲載するのはまずいので、もしあなたが「なんじゃこら!」と思ったらそれは間違いなくダザいデザインです。
次に正解のデザインについてですが、今日はたまごファミリーさんのサイトを例に説明していきましょう。
こちらは無添加のたまごを使用したスイーツを販売されているお店のホームページです。(今はサイトがリニューアルされてます)
全体的に暖かみ、優しさを感じるデザインですね。
では具体的にどこが良いのか細かく見ていきましょう。
まずフォント。
細い明朝体が多く使用されて、落ち着いた印象を与えます。
装飾については丸みのあるオブジェクト、木目、かすんだ線、手書き風のイラストを使用し、手作り感を演出。
色はオレンジ、黄色といった暖色を使用し、お店の雰囲気にマッチしています。
差し色で緑の葉を置いています。
視線が右上から始まり左下へ流れる様に緑の葉を配置している所もきちんと計算されています。
2.良いデザインと悪いデザインの違い
ここまでざっと良い所をあげていきましたが、良いデザインと悪いデザインの大きな違いは下記の2点です。
- デザインの長所があるかないか
- 90%の普遍性と10%の意外性(師匠の受け売りです)
「このデザインはここが良い」というのが一つでもあれば、デザインを見た人の印象に残ります。
90%の普遍性は違和感の無いデザインで、10%の意外性はユーザーの目を引く何かです。
悪いデザインに共通する事は、何を伝えたいのか、何を目指しているのかが全く分からないもの。
逆に良いデザインは、情報を伝える為に全ての要素が協力しあって一つの絵のような作品に仕上がっています。
最後に
デザインの良し悪しを判断する場合、主観がたくさん含まれます。
その中で最善だと思われるデザインを導きだすのがデザイナーのお仕事だと思います。
デザインを判断する方も、普段から良いデザインをたくさん目に入れおく事で、ちょっとした違和感に気づけるようになります。
デザインが分からないからといって悲観的になるだけでなく、プラス思考で目の前のデザインに向き合ってみると違った見え方になると思いますよ。
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