デザイナーであれば知り合いからこんなお願いをされた事はありませんか?
「名刺を簡単なものでいいから作って欲しい」
「ブログを適当に見栄え良くして欲しい」
といった類のお悩み相談。
もし今後あなたがプロのデザイナーとして飯を食べて行きたいのであれば必ず断ることをオススメします。
ではなぜデザイナーが無料で製作を引き受けてはいけないのか。
今日は5つの理由をご紹介します。
1. 頼んだ人との関係が悪くなる
もしあなたがあなたの知人から製作を引き受けたとしたら。
知人はあなたなら無料又は格安で依頼できるという認識を少なからず持ってしまいます。
そうなると次回同じ様な依頼を受けた場合、あなたが見積もりを提案した場合、知人は値下げ交渉を行うか断るかのいずれかを選ぶでしょう。
本当は無料でできる仕事内容なのにという先入観を抱かせてしまったからです。
大切な知人であれば、デザイナーという仕事を理解してもらうのも大事な事だと思います。
またあなたのプライベートな時間を割くわけなので、その分の対価を理解してくれる人でない限り無料で仕事を引き受けるべきではありません。
特にデザインの作業自体は目に見えづらい部分なので、簡単にやってもらえるという認識の人はとても多いです。
頼む人もある程度のクオリティは必ず求めてくるので、後でお互いが気まづくならない為にも費用感は伝えておくべきだと思います。
2. 仕事に対する責任感を持てない
無料で行う仕事はモチベージョンを保つのが非常に難しいです。
ましてや何度もリテイクを重ねる内にデザイナー側に「無料でやってあげてるんだからもういいでしょ」という甘えが必ず生じてきます。
どんなに仲の良い関係であれ、お互いが満足を得たいのであれば、報酬の交渉は事前に行った方が良いでしょう。
3. デザイナーとしての価値が下がる
あなたの価値はあなた自身がある程度把握しておいた方が交渉がスムーズに行えます。
例えばあなたが3時間でデザインを作成するとします。
するとその作業量に対する報酬は
時給1,000円X3時間=3,000円
といった形で推し量る事ができます。
無料で引き受けるという事はあなた自身の作業に価値が無いという事を認めてしまうという事です。
発注側の言いなりではなく、あなたの価値はこのくらいですとはっきり相手伝える事もプロのデザイナーとしての大切なスキルです。
4.口コミで噂が広がる
特によくあるのが結婚式関連。
「あの人なら招待状のデザインやってくれるよ」という噂が広まると、もう引き受けないわけにはいきません。
「なんであの人は無料でやったのにわたしは出来ないの?」というギクシャクした気持ちが生まれてしまうからです。
そうならない為にも親しい間柄であっても、あなたが作業を行った対価はきちんと請求するようにしましょう。
5.自分の市場価値が下がる
無料で仕事を行うという行為は自分で自分の市場価値を押し下げることに繋がります。
仮に無料で行うとしたら、その先に何か自分にとって利益になるような明確なゴールがなければ都合のいいボランディアと同じです。
ただでさえデザイナーという分野は世間の人から市場価値を低く見積もられがちな職業です。
あなた自信の今後のデザイナーとしての活動を円滑に進める為にも、市場価値は常に意識しながら行動すべきだと思います。
まとめ
プロのデザイナーとして何かを製作して報酬を貰うという事は、あなたの作品に市場価値があるという証明です。
少しでも相手を満足させたのであれば、その満足度に見合った報酬を催促すべきです。
仮にあなたの請求(不正な高額請求でない内容)を渋るような人であれば、どちらにせよ今後上手に付き合っていくのは難しいと思います。
頼む側と頼まれる側どちらにも責任が生じるものなので、お互いに納得してwin-winな関係になるには、無料ではなく適正な報酬は必要不可欠です。
ぼく自信もデザイナーをはじめて10数年経ちますが、一度も制作を無料で引き受けたことはありませんが、そのせいで関係が気まずくなるような事も今のところありません。
プロのデザイナーとしてお金を請求できるような価値を提供することを日頃から心がけておくことは大切なことだと思います。
では。
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