新人の頃はデザインのお作法が全くわかりません。
先輩から指摘されても素直に納得できない。
そんな辛い毎日でした。
デザイナーの仕事は、普通のサラリーマンと違って、やって終わりっていう訳にはいきません。
依頼主があなたのデザインに納得するまで、終わりがない。
そんな特殊なお仕事のせいか、悩みが多いのもこの業界の特徴。
今日はぼくが新人の頃に感じた、あるあるネタ10個をご紹介したいと思います。
【デザイナーあるある其の1】 先輩に、逆にどう思うって聞かれる
先輩に頼まれたデザイン。
一生懸命デザインを考えて、先輩に校正してもらいます。
そこで、先輩が一言。
「逆にどう思う?」
きついな〜!
100%否定されると、心がポキっと折れそうになります。
先輩はあなたのデザインを否定しただけで、あなたの人格を否定した訳じゃないんです。
デザインスキルの不足を自覚し、ふてくされずに耐え抜きましょう!
おのずと光は見えてきます。
【デザイナーあるある其の2】デザインはバランスが大事って言われる
デザイン業界では、あなたの作ったデザインに対して、バランスが悪いね〜というフレーズを何度も浴びせられます。
バランスって個人の感覚によるものが大きいから、正解は人それぞれなんです。
そもそもバランスって何?って思われる方のために少し説明したいと思います。
色のバランス
バランスが悪いっていうデザインは、見た目の重量が偏っている場合です。
下の画像でいえば、左側の薄い緑っぽい色より、右側の黒の方が視覚的な重量が重いです。
なので左右が同じ面積でも、黒の方が重く感じてしまうんです。
対して、バランスが良いデザインは視覚的な重量が均等に整っている状態の事をいいます。
ロゴと文字のバランス
次にこちらのイラストを見て下さい。
この場合、左のロゴより右のロゴの方がバランスが悪いと感じる方が多いでしょう。
バランスが悪い原因は文字が左寄り、ロゴの割合に対してテキストが大きすぎる点です。
片方が重くて、片方が軽い。
デザインを見て、どこかに偏ったような違和感を覚えたら、それはバランスが悪いって事です。
【デザイナーあるある其の3】まだ出来ないの?って言われる
デザインをダメ出しされすぎると、心が病んできます。
体に蕁麻疹が出たり、会社を無断で休むようになったり。
心が病んでくると、何が正解で何が間違いか、分からなくなり、机の前でモジモジします。
そして、納期に近ずくと、先輩からこう言われます。
まだ出来ないの?って。
8年の間に、1週間もたたずにいなくなる新人デザイナーを何人も見てきました。
新人の頃はいくら考えたって、一発OKのデザインなんてまずできません。
Google画像検索などで世の中にあるデザインをよく観察して、まずはそれに見劣りしないようなデザインに近ずけることからはじめましょう。
そして、先輩から何度もダメ出しされるでしょう。
しかし、ダメ出しされたことを振り返って納得できる時期が必ずきます。
そういえば、先輩あの時こんなこと言ってたなって。
僕がそうだったから。
【デザイナーあるある其の4】仕上がりイメージが全く湧かないままデザインに入ってしまう
新人の頃は、デザインの依頼を受けると、すぐにデザインにとりかかる人が多いです。
しょうがないですよね。
時間かかりますもん。
でも今すぐ止めましょう。
仮にデザインが上手くできたと思っても、かなりの確率でやり直しになります。
デザインに入る前に、必ず仕上がりイメージを考えましょう。
デザインの目的、ターゲット、アピールポイントなど。
方向性のないデザインは、相手に何も伝えることはできません。
【デザイナーあるある其の5】デザインツールの機能に頼りすぎる
デザイン系のソフト、IllustratorやPhotoshopで、オブジェクトに影をつける機能や、文字を3Dにする機能をやたら乱用します。
なんでそれ使ったのって聞いても、答えが見つからない。
とりあえずやっとこみたいなノリ。
嫌いじゃないけど、デザインでは不要です。
理由がきちんと説明できないのなら、いさぎよく何もしないことをオススメします。
【デザイナーあるある其の6】言い訳する
これをこうしてって指示すると、「いや」「でも」「だって」のトリプルコンボ。
できない自分を受け入れたくない人に見られる現象です。
人の意見を素直に聞き入れられるっていうのは、一つの才能だと思います。
デザイナーとして成長できるか出来ないかの分かれ道はここかなと。
とくに新人のころは、謙虚な学ぶ姿勢を忘れないようにしましょう。
【デザイナーあるある其の7】無駄に残業が増える
デザインって、時間をかければいいものができるってわけじゃないんです。
腕のいいデザイナーほど、短時間で成果を上げる人が多い傾向が見られます。
とはいってもデザイナーになりたての頃は、何をやっても時間がかかるのはしょうがないです。
後ろめたさを感じるとは思いますが、誰もあなたを責めたりしません。
時間がかかってもいいので、しっかり納得できるまで、考えるくせをつけましょう。
【デザイナーあるある其の8】誤字脱字が多い
デザインに集中しすぎて、記事内容のチェックが雑になり、誤字脱字が増えます。
僕は今でも誤字脱字が多いですw
新人さんはなおさらですが、デザインの後は、必ず全体の見直しをする癖をつけましょう。
ミスの多い人って、相手もそういう目で見てきます。
僕もミスの多い人っていう目で見られているかもしれませんね(笑)
【デザイナーあるある其の9】こうしてって頼むと、その通りにしか修正しない
デザインの修正指示ってすごく難しいんです。
例えば、ここの文字を大きくしてって指示すると、ほとんどの人は、言われたところの文字を大きくします。
でも、本当に言いたいことって、文字を目立たせたいってことなんです。
デザインは、実際にやってみないとわからないことが多いので、デザインする人が指示された真意を見抜く力を身につけると、先輩はとっても指示を出しやすいです。
相手の言いたいことをくみとる技術も、デザイナーには必要です。
【デザイナーあるある其の10】定時すぎると、集中力が切れる
サラリーマンか!
って言いたくなるぐらい、定時をすぎるとぷつんと電池が切れる人。
先輩は見ていますよ!
やるべきことが終わるまで、責任をきっちり果たしてからお家に帰るようにしましょう。
まとめ
デザイナーになりたての頃って、どうしていいか分からず、どんどんマイナス思考になって、自分の存在意義を見いだせなくなる時があります。
ただ、あなたの上司は、あなたの事が嫌いなわけじゃないんです。
あなたのデザインに対して文句があるだけです。
安心してください。
謙虚な気持ちを忘れずに、向上心をもって仕事に取り組めば、デザイナーに必要なスキルは必ず身につきます。
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