これだけでデザイン力UP?現役デザイナーのデザインのコツ4選! – ゾウデザ

デザイナーハック

デザインは料理と同じです。

いろんな具材を組み合わせて、おいしい一品をつくるだけ。

今日はその組み合わせ方法をご紹介したいと思います。

 

デザインの仕事で、なかなかクライアントのOKが貰えない。

修正が何回も続いて嫌になる。

デザイナーであれば誰もが経験する事。

 

では、提案したデザインに何が足りないのか?

どうすれば納得してもらえるのか?

今日は僕が感じるデザインのコツを4つご紹介したいと思います。

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1. 人は普段目にしないものに引きつけれられる

まず人が感動を覚える要因って何だと思いますか?

それは、普段の生活で目にしないものを見た時や、初めて体験した時に起こる心理現象なんです。

 

例えば、写真を例にあげてみましょう。

まずはこちらをご覧ください。

 

▽カラー写真

 

カラー写真

 

▽モノクロ写真

 

モノクロ写真

 

同じ写真なのに、モノクロ写真の方が何だかドラマチックですよね。

ではなぜモノクロ写真に惹きつけられるのか?

 

人は24時間カラー映像を見続けているので、あまり目にしないモノクロカラーに惹かれてしまうんです。

デザインにも同じ事が言えます。

 

どこかで見た事があるもの、次はこうくるだろうなと簡単に想像できるもの。

そういったデザインは、人に感動を与えることはできません。

 

僕がデザインで気をつけているのは、ほんの少しの意外性をもたせる事

やり過ぎると素人感がでるので、スパイス的な要素で少量加えるってところがポイントだと思っています。

 

 

 

2. 伝え方を考える

デザインが良くても、相手に伝わらなければ広告として何の意味もありません。

相手に伝わるデザインをつくる為に、僕は次の3つの確認を必ず行うようにしています。

 

 

伝えたいターゲットを明確にする

ブログを書く時も同じなんですが、まず伝えたい相手を明確にします。

ターゲットになる人物像は?

20代、40代?

男性、女性?

会社員、フリーター、主婦?

 

デザインは、ターゲットに共感を得られるものにしなければ、広告効果が見込めません。

例えば、おじいちゃんやおばあちゃんに向けた健康食品のPR広告なのに、下の画像のような黄色やピンクの原色を使った派手なデザイン。

 

奇抜な色使い

 

もちろんNGです。

 

 

優しい配色、奇抜じゃない定番のレイアウト。

書体は明朝体で、落ち着きのあるフォント。

こんな感じのデザインが妥当なところかなと。

 

落ち着いたデザイン

 

 

打ち出し方を考える

例えば、商品販促を目的とした場合。

価格?

成分?

ブランド名?

何をターゲットに訴求するか。

 

それを最初に考えれば、全体の方向性が固まってきます。

 

デザインに入る前に、ターゲット、打ち出し方の検討。

ここに多くの時間を費やすことをオススメします。

 

 

 

3. 統一感を持たせる

人が違和感を感じる時って、どんな時だと思いますか?

いろんなケースが考えられると思うんですが、デザインに限って言えば、近くに違う雰囲気をもつ存在を目にした時。

人は違和感を感じちゃうんです。

 

例えば下の画像のようなデザイン。

ポップなデザインの中に、右上の一箇所だけ高級感のあるゴールド色のパーツがありますよね。

恐らく、多くの人が違和感を感じるでしょう。

 

違和感を感じるデザイン

 

本当は伝えられるメッセージなのに、ちょっとした違和感が原因で興味を無くしてしまう。

メッセージとデザインは一心同体。

 

どちらが欠けても広告効果は半減します。

見る人に違和感を抱かせない、統一感のあるデザインを心がけるようにしています。

では、具体的にどうすればデザインに統一感を持たせる事ができるのか。

 

 

 

書体を制限する

僕は、一つのデザインの中で使用する書体(フォント)は3つ程度に抑えるようにしています。

書体を3つ程度に絞る事で、まとまった印象に仕上がります。

下の画像のように、フォントをたくさん使いすぎると素人くさいデザインになりがちです。

 

フォントを多用した場合

 

文字の段落を揃える

左揃え、中央揃え、右揃え。

デザインの中で、文字揃えがバラバラだと、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。

 

▽文字揃えが統一されていないデザイン

 

ちぐはぐなデザイン

 

上の画像だと、タイトルは中央揃え、オレンジの丸の中は左揃え、画像下の説明文は右揃え。

規則性のないデザインは、見る人に違和感を与えます。

 

パターンを一つ決めて、同じ文字組みを繰り返し使うようにしましょう。

素人感がなくなり、整ったデザインに仕上がります。

 

 

 

4. 細部にこだわる

洗練されたデザインは最初から最後まで全て計算され、細部に至るまで職人のこだわりを感じさせます。

そんなとこ誰にも気づかれないでしょ!みたいな所までこだわり抜いています。

 

写真、書体、オブジェクト、配色、レイアウト。

それぞれの要素のクオリティを高める事で、デザインの質を底上げしてくれます。

 

ちなみに下の画像のポスターはむか〜し僕がコンペで作ったものです。

 

細かいところにこだわったデザイン

 

例えば、背景の木目。

上部を少し暗くして、白い文字を見やすくしています。

 

木目だけだと単調な印象だったので、Photoshopを使ってうどんの麺のような模様を左上と右下に薄くのせています。

あとは、メインのうどんの写真に少し影をつけています。

 

影をつけると、写真が浮きあがって見えるので、周りのパーツと差をつけたい時なんかによく使います。

視線を右上から左下に誘導するために、左に流れるにつれて、文字の開始位置を少しずつ下げるようにしています。(最初から狙ってたわけじゃないんですけど)

 

っていう感じで、ポスター1つ作るだけでも、少なくてもこれだけのことを考えながら作業しないと印象に残るデザインには辿りつけません。

本当に大変なんです。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?

デザインって、心理学的な要素が多く含まれているんです。

 

カラー、バランス、形。

どの組み合わせが一番おいしく見えるか考えないといけません。

料理と同じ。

 

アーティストでない限り、独創的な具材は必要ないんです。

どこかに転がっているよくある素材を組み合わせるだけ。

おいしく組み合わせたら、最後に少しだけスパイスを加えましょう。

 

隠し味の効いた、共感を得られる料理に仕上がります。

ちょっとしたデザイン理論でした。

 

でわ。

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